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GW前に従業員に伝えておきたいSNS対策

公開日:2025.04.18 最終更新日:2025.04.28

GWの大型連休中は、SNS炎上のリスクが高まる時期ともいえます。気持ちも行動も普段と異なるからこそ、取り扱いには注意が必要です。

本記事では、長期休暇中に高まりやすいSNSリスクと、自社の従業員に伝えておきたい注意点について解説します。

大型連休中に高まりやすいSNSリスク

●不適切な内容の投稿

大型連休中は、家族や友人などと旅行や行楽に出かける従業員も多いでしょう。しかし、解放感に任せて不用意に投稿してしまうと、思わぬトラブルを招くことがあります。

観光地などでは「リア充」や「インスタ映え」をアピールできる動画や画像を撮りやすく、すぐさま投稿したくなるものです。ただし、法令や社会的にモラルに反する言動の投稿は炎上のもととなるため、厳に慎まなければなりません。

●犯罪被害

旅先での行動やスケジュールについて、リアルタイムで投稿するのは「自宅を留守にしています」と公言しているのと同じです。悪意のある第三者が投稿内容を見た場合、「空き巣に入るチャンス」と考えるかもしれません。

楽しい出来事や思い出を仲間とすぐに共有できるのは、SNSならではの醍醐味です。ただし、長期にわたって自宅を留守にしている間は可能な限り投稿を避け、帰宅してから写真などをアップするほうが安心です。

投稿については、非公開のグループトークや、SNSの非公開アカウントを活用し、許可した人しか閲覧できないようにすることもできます。ただし、限定公開にしたとしても、メンバーが他所に転載してしまえばそれまでです。メンバーの投稿を勝手に転載しないことを、全員が守るようにしなければなりません。

●他人の個人情報漏洩

大型連休中は、多くの人が集まるイベントに参加する機会があるかもしれません。イベントに参加した際の写真などを撮影する場合は、他人の顔が写り込んでしまわないよう注意しましょう。

そうしたコンテンツをSNS上で公開すると、その人がイベントに参加したことを大勢のユーザーに知られることとなります。自分の顔を知らないうちにアップされた人が、「プライバシーを侵害された」と憤慨することがないとは言い切れません。

食事会などで撮影した集合写真を、全員の許可なく公開するのもNGです。他人が写った写真を投稿する場合は、きちんと許可を得ておかなければなりません。それができない場合は公開を控えるか、未許可の人の顔にモザイク加工を施してから投稿するといったマナーを守ることが不可欠です。

企業の公式アカウントに潜むリスク

企業の中には大型連休中も、公式アカウントから情報を発信するケースがあるかもしれません。ただし、出勤者が少ない期間は、さまざまなリスクが顕在化する可能性が高まります。

●炎上の検知・初動対応の遅れ

大型連休中に、自社の公式アカウントが炎上した場合、SNS運用の担当者が不在で事態の検知・対応が遅れてしまうことが想定されます。炎上の兆しに気付かないまま放置すれば被害が拡大し、収束までに膨大な手間と時間を要することとなりかねません。

大型連休を迎える前には、連休中におけるSNSのモニタリング体制や、緊急時の連絡網、さらには誰が何に対応するかを事前に決めておく必要があります。

●社外秘情報の流出

大型連休中は、緊急時の業務対応に備えて社用のパソコンや資料を持ち帰る従業員がいるかもしれません。しかし、何の制限もないまま持ち出すことを許すと、社外秘の情報が流出してしまうリスクが生じます。

情報流出の原因となるのは、安全性に欠けるネットワークへのアクセスや、パソコン、紙の資料の盗難・紛失です。顧客情報などの漏洩が発覚した企業はSNS上などで非難を浴び、公式アカウントへの問い合わせやクレームが殺到する可能性があります。

従業員に対しては、社外秘情報の持ち出しを禁止・制限するルールの設定と周知や、安全なリモートアクセスを可能とするツールを導入することで、情報流出のリスクを低減できます。

トラブル防止に効果的なSNS対策

SNSのリスクをゼロにするのは困難です。しかし、トラブル防止に効果的なSNS対策を講じれば、炎上被害などを受ける可能性を抑えることができます。

●SNS教育

従業員の不適切なSNS投稿を防ぐためには、一人ひとりのリテラシーを高めなければなりません。

そのために欠かせないのは、SNS教育です。「投稿しても良いこと」「投稿してはいけないこと」を明確に伝え、炎上時に個人や企業が被るダメージを自分事として認識してもらう必要があります。

SNS教育では、就業規則やSNS利用ガイドラインなどで企業側の基本姿勢を明示し、それらを遵守するという誓約書の提出を求めることも有効です。

シエンプレが提供しているeラーニングの「従業員向けSNS利用研修」では、SNSで情報を発信する際の注意点をわかりやすく解説します。「従業員のSNSの使い方に不安がある」「簡易的なガイドラインは設けているものの、実際の運用ができていない」といった場合に最適なソリューションです。

研修のプログラムは、それぞれの企業の実情に応じたオリジナルの内容をご用意できます。プログラムの内容を、自社のSNS運用マニュアルの策定・改訂に役立てていただくことも可能です。

SNS研修 | シエンプレ株式会社 - 唯一のデジタル・クライシス&サイレントクレーム対策会社

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専門会社によるWeb/SNSモニタリング

炎上の原因は多様化していますが、迅速な対応が被害の防止・軽減に不可欠であるという点は共通しています。自社に関するネガティブ情報が拡散してしまえば、集客や売上などに悪影響を及ぼす炎上を早期に収束させるのは難しくなるでしょう。

炎上リスクの早期発見に有効な対策として挙げられるのは、自社に関するSNS投稿などのモニタリングです。シエンプレでは、担当者による有人監視やシステムを駆使した24時間体制のモニタリングを実施することで、炎上の予兆をいち早く検知し、顧客企業に注意喚起いたします。

モニタリングを自社内で行うと、コストを抑えることができます。ただし、SNSの検索に慣れている従業員がいない、あるいは早朝・深夜や休日のモニタリング体制を構築できないとなれば、十分なチェックをすることが不可能となります。

そのような場合は、SNS上の投稿などを自動的に監視・収集するツールを活用できますが、ツールをうまく使いこなすには一定の知識とノウハウが必要です。投稿の収集量や収集期間など機能面の違いもあるため、自社のニーズに合うものを選定しなければなりません。

こうした課題を一挙に解決できる手段が、デジタルリスクに対応する専門会社への委託です。一定の費用がかかるとは言え、自社だけで監視する手間を省け、リスク発生時の状況判断や緊急対応についてアドバイスを受けることもできます。

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まとめ

年末年始やゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィークなどの大型連休は、従業員が心身をリフレッシュさせる絶好の機会です。長い休みを楽しく過ごしてもらうためにも、SNSの取り扱いには企業ぐるみで注意を払わなければなりません。

シエンプレは、予期せぬ炎上や風評被害、誹謗中傷など、あらゆるデジタル・クライシス(危機や重大なトラブル)の課題解決をサポートします。気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。

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