ホーム > 声を聞く・話題を読む > 「バズる」と「炎上」の違いは?バズマーケティングのコツと注意点

「バズる」と「炎上」の違いは?バズマーケティングのコツと注意点

公開日:2024.11.08

はじめに

企業がSNSマーケティングに取り組む目的は、自社の商品・サービスに対する注目を集め、集客や購買などに結び付けることです。一方、同じ「注目」でも、「バズる」と「炎上」では天と地ほどの差があります。今回の記事では「バズる」と「炎上」の違いとともに、自社のコンテンツをバズらせるコツと注意点を紹介します。

「バズる」とは?

「バズる」という言葉は、「バズマーケティング」というマーケティング用語から生まれました。英語の「buzz」が由来で、言葉の意味には「噂」「情報」も含まれています。日本語の「バズる」は、この意味合いをもとに、インターネットやソーシャルメディアで特定の話題や投稿が拡散し、多くの人の目に触れる状況を指します。

明確な定義は存在しませんが、X上では、投稿に対して数日の間に1万件を超えるリポスト数を獲得すると「バズった」と言われます。そのような投稿がメディアで紹介されれば、ますます話題にのぼり拡散する傾向が見受けられます。

知名度の向上や新規顧客の獲得などに効果

企業の公式SNSの投稿がバズった場合、世の中にあまり知られていない企業であっても一気に知名度を上げ、新規顧客を獲得できる可能性が高まります。商品・サービスに関係する投稿がバズれば、それらの売れ行きが加速することも考えられます。

多くのSNSユーザーが投稿を拡散してくれることで、通常のプロモーションでは考えられないほどの宣伝効果を得ることもできます。

「バズる」と正反対の「炎上」

一方、「炎上」は「インターネット上で、記事などに対して非難や中傷が多数届くこと」です。衆目を集めるという意味では「バズる」ことと変わりませんが、バズった投稿は好意的な反応が多いのに対し、炎上した投稿は批判的な目で見られます。

企業の公式SNSが炎上した場合は、消費者からの信頼が失われてしまう可能性が高まります。将来的に自社の顧客になるかもしれない潜在層まで遠ざかってしまえば、多大な売上機会を失うこととなるでしょう。さらに、取引先からの信用失墜や採用活動および、株価への悪影響が生じることも考えられます。

バズりやすい投稿作りのコツ

「公式SNSで自社の話題性の底上げやフォロワーの獲得を狙い、バズる投稿を作成したい」という企業は少なくありません。

では、自社の投稿をバズらせるためには、どんな点を意識すべきなのでしょうか?

◆タイムリーな事象や流行を取り入れる

世の中で起こったタイムリーな事象や流行に合わせた投稿がSNSユーザーの共感を得られれば、より多くの拡散に繋がる可能性が高まります。ただし、他者がバズらせた投稿に安易に便乗するような投稿は、批判的に捉えられるリスクがあります。

◆企業のイメージに囚われない意外性

「お堅い企業アカウントなのに、こんなに遊び心のあることを発信しているの?」というギャップは新鮮な印象をもたらし、思わず拡散したくなるものです。もちろん、いくら遊び心を強調したいからといっても、社会規範や法律を逸脱する言動は禁物です。

◆自社ならではの情報の発信

企業として蓄積している専門的なノウハウの中から、人々の日常生活などに活かせる情報を発信するのも有効です。投稿を見た人たちが「他の人にも教えてあげたい」という気持ちになれば、拡散されやすくなります。

◆SNS媒体の特色に合わせた投稿

例えば、Xはリアルタイムの情報、Facebookはビジネスライクな投稿が中心です。また、Instagramはビジュアルを重視した投稿がメインというように、バズりやすい投稿の内容はSNS媒体によって変わります。それぞれの特色に合わせた投稿を用意しましょう。

この他、企業としてどのような思いで商品・サービスを販売しているのか、なぜそうするのかというストーリーが伝わる投稿も好感を得やすくなります。多数のフォロワーを持つインフルエンサーに商品・サービスを利用してもらい、共感した内容を投稿してもらうことも効果的です。また、消費者が求める有益なキャンペーンやクーポンなどを提供することも、SNSユーザーの心に刺さりやすくなります。

まさかの「炎上」を避けるための注意点

一方、ポジティブな反応を狙ったはずなのに、批判的な意見が寄せられて炎上してしまう投稿は後を絶ちません。そのような状況を避けるためには、どんなことに注意すべきなのでしょうか?

◆万人受けするコンテンツは存在しない

SNSは、多様な考え方を持つ人が利用しています。一部の層は好意的に受け止めた投稿であっても、それを否定的に受け止める層がいないとは限りません。万人に気に入られる投稿を作るのは困難である以上、炎上リスクをゼロにするのも難しいと言えます。

◆バズるのは目的ではなく手段

バズることは、本来のマーケティング目標を達成するための手段に過ぎません。バズることだけを目的にすると、投稿がバズったとしても一時的な出来事で終わってしまいます。企業としては、一度できた顧客を手放さないようにするための方策を考えておかなければなりません。

◆自社のブランドイメージを壊さない

「バズりたい」という気持ちばかりが先走り、自社のブランドイメージを壊すような投稿をしてしまうと、その後のビジネスに悪影響を及ぼします。既存顧客が離れてしまわないように、ブランドとして大切にしている価値観に沿った投稿をすることが大切です。

まとめ

先に説明したように、バズることを狙ったとしても、炎上リスクの完全な排除は困難です。企業としては、万一に備えた対策を講じておくことが欠かせません。

シエンプレは、突発的な「炎上」が発生した際に適切な対応を取り、速やかに収束させるノウハウとスキルを持っています。デジタル・クライシス(危機)に対する包括的な危機管理サポートをご希望の場合は、弊社までお気軽にご相談ください。

風評被害対策のシエンプレ株式会社 - 唯一のデジタル・クライシス&サイレントクレーム対策会社

取引実績6,000社超、警察庁サイバーパトロール受託企業であるシエンプレは、唯一のデジタル・クライシス&サイレントクレー…

siemple.co.jp

最新記事の更新情報や、リスクマネジメントに役立つ
各種情報が定期的にほしい方はこちら

記事一覧へもどる

おすすめの記事